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  • おせち料理の種類と意味について

  • ホテル龍名館東京

おせちと言えば、お正月に楽しみな料理の数々。

最近は核家族化が進んでいる背景もあり、おせちを作らない家庭も増えているとか。

また宅配のおせちも、和食だけでなくイタリアンやフレンチのおせちも見るようになりましたね。有名料亭のものがあったりとバラエティに富んでいるおせち市場。

そんなおせちですが、改めて「おせち料理の意味って」と問われると皆さん答えられますか。
日本人に馴染み深く、また近いからこそ気づかないおせち料理の意味や魅力についてご紹介します。

           

おせち料理の種類と意味

おせち料理の種類と意味

おせち料理の種類と意味

おせち料理は「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮物」の5種類に分類されるということをご存じでしょうか?
そしてその分類とおせち料理にはそれぞれ意味が込められています。

おせちに入っている鯛が「めでたい」にかけていたり、おせちの数の子は子孫繁栄を願うものだったりするのは認知度高い印象がありますが、おせち料理には他にもそれぞれ意味があります。
皆さんおせちの意味、全部わかりますか?

おせちのそれぞれの料理にどんな意味があるのか、紹介いたします。おせちへの理解がより深まることでしょう。

【祝い肴(いわいざかな)】

祝い肴とは、その名の通り祝いごとにふさわしい酒の肴です。以下の3種類のおせち料理を「祝い肴三種」と呼ばれます。

数の子の意味

卵の数が多いことから子孫繁栄を願って。

黒豆の意味

無病息災の願いと、黒く日焼けするほどマメに働けるように。

田作りの意味

いわしを肥料としたところ豊作になったことから五穀豊穣を願ったもの。

【口取り(くちとり)】

「口取り肴」を略したもので、こちらも酒の肴を意味しています。見た目や色が華やかで、甘みのあるおせち料理が多く分類されます。

紅白かまぼこの意味

赤色は邪気除け、白色は神聖さを表しています。

伊達巻きの意味

巻物に似ているころから、学業が豊かになることを願う縁起物。

栗きんとんの意味

漢字で「金団」と書くことから金運の縁起物。

昆布巻きの意味

昆布は「喜ぶ」にかけて縁起が良いとされています。

錦卵の意味

卵の黄色と白いとが金銀の2色を表しています。

【焼き物】

縁起のいい海の幸を中心とした、おせち料理の定番です。

鯛の意味

「めでたい」との語呂合わせに加え、恵比寿様が持っている魚ということで七福神信仰にもつながっています。

ブリの意味

出世魚であるブリ。立身出世を願う意味が込められています。

車エビの意味

長いヒゲや腰が曲がっていることから、長寿願いとして。

はまぐりの意味

それぞれの貝がしっかりと重なり合うものがひとつしかないことで夫婦円満を願います。

【酢の物】

野菜を使った酢の物は箸休めとしての意味があります。

紅白なますの意味

祝い事に使用する水引に形が似ていることから。

かぶの意味

国花であり祝い事で使われる菊の形に飾り切りし、おせちに花を添えます。

【煮物】

家族が仲良く結ばれるように山の幸を多く用いた煮物です。

里芋の意味

種芋に小さな子芋がつくことから、子宝を願い縁起物。

くわいの意味

大きな目が出ることから立身出世を願い。また黄色に色づけることで財の豊かさを。

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おせち料理の由来

おせち

おせち料理の由来

おせちは中国の行事に由来し、弥生時代に神様へのお供え物として日本に伝わったのがおせちの始まりと言われています。
弥生時代は季節の変わり目・節目(節)に、豊作を感謝して料理を神様にお供えしていました。

その風習が平安時代には「御節供(おせちく・おせつく)」という料理に移り変わります。
平安時代に節日に朝廷内で邪気を祓い、不老長寿を願う「節会(せちえ)」という儀式が行われており、そこで振る舞われていたお祝い料理が「御節供(おせちく・おせつく)」です。
この「おせちく・おせつく」が語源となり「おせち」という名前になったそうです。

その後江戸時代に「御節供」が一般行事として庶民にも広がり、今のようにおせちを重箱に詰めるようになったのは江戸時代から明治時代と言われています。

さらに重箱に詰めたおせちが一般に広まり、今のように見栄えがするようなおせちになったのは、戦後。
百貨店などでのおせちの取り扱い・販売を始めたことが背景にあるそうです。

おせちの歴史は長いものの、現在のおせちのかたちになったのが戦後とは。
意外と最近のことだなと感じます。

龍名館は明治32年創業なので、恐らく当時はおせちを重箱に入れる文化はあったものの、いまのように豪華なものをどこでも買えるというよりは、それぞれの家庭で作ったものを詰めておせちとしていたのではないかな、と想像します。

おせち料理の詰め方

おせち

おせち料理の詰め方

おせち料理は重箱に入れるのが一般的です。

実はこれは「幸せやめでたさを重ねる」という意味から来ています。おせちの重箱は上から一の重、二の重、三の重と呼ばれ、正式な段数は四段と言われています。
その理由は昔から縁起の良い数字と言われている「三」にもう一段重ねた数だからです。
ちなみに四段目は四の重ではなく「与の重」と呼びます。

そしてそれぞれのお重になんのおせち料理を詰めるのかも決まっています。

    五段の場合

  • 一の重:祝い肴と口取り
  • 二の重:焼き物
  • 三の重:煮物、酢の物
  • 与の重:酢の物、煮物
  • 五の重:空箱(福を詰める、来年はさらに栄えるという願いを込めて空箱にします)

    • 四段の場合

  • 一の重:祝い肴、口取り
  • 二の重:焼き物
  • 三の重:酢の物
  • 与の重:煮物

    • 三段の場合

  • 一の重:祝い肴、口取り
  • 二の重:焼き物、酢の物
  • 三の重:煮物
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    おせちブッフェ
               

    龍名館では「おせちを手軽にレストラン・テイクアウトで」

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    龍名館では例年おせちイベント「おせちブッフェ」を開催しております。新春のお祝いのために、ひとつひとつ丁寧に、心を込めてつくる日本料理店 花ごよみ東京のおせち料理を「オーダー式ブッフェ」でお楽しみいただけます。